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総会=反省会

マルコ・アントニオ・マルティネス神父


 新年あけましておめでとうございます.


 日本の社会にとって昨年は大変な年となりました。3月11日の東日本の大震災、津波、原発事故。そして自死した方は3万人を超えました。高齢者の虐待は2万5千件もありました。

 この暗闇のなかではキリスト信者の心に輝いている光が必要です。神から頂いた光をこの社会のなかで輝かせるべきです。これは主イエス・キリストの希望です。


「あなたがたの光を人々の前に輝かし、そして、人々があなたがたのよいおこないを見て、天にいますあなたがたの父をあがめるようにしなさい。(マタイによる福音書(口語訳) 5:16)」


 来月には、この千葉寺教会の信徒総会があります。何よりも総会は反省会でなければなりません。神さまから頂いたタレントを、個人としてまた共同体として昨年中にどのように生かしたか考えなければなりません。


「また天国は、ある人が旅に出るとき、その僕どもを呼んで、自分の財産を預けるようなものである。すなわち、それぞれの能力に応じて、ある者には五タラント、ある者には二タラント、ある者には一タラントを与えて、旅に出た。(マタイによる福音書(口語訳) 25:14-15)」


 我が千葉寺教会の共同体には子供からお年寄りまでみんなそれぞれの力に応じて神さまからタレントを預かっています。そのタレントを生かすべきです。


 カトリック教会は聖霊に導かれている共同体です。教会の本質は福音宣教活動です。毎年の信徒総会はこの福音的使命をどう生きたかを考える機会です。去年の11月11日、岡田大司教さまは千葉中央宣教協力体の4つの聖堂共同体(小教区)宛にメッセージを送りました。大司教さまは牧者として各聖堂共同体のことを考えておられます。西千葉、千葉寺、東金、茂原の共同体にはそれぞれに様々な問題があります。これらの問題を乗り越えて、力を合わせ新しい一つの共同体となることが大司教さまのご希望です。信徒総会は反省会であり、これから大司教さまの希望しておられることについて話し合わねばなりません。


 今年の総会が終わった時に、みなさん一人ひとりの心に、そして共同体のなかに主イエスの言葉が響きますように。


「『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。(マタイによる福音書(口語訳) 25:21)」


「シャローム」2012年01月号掲載

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