あなたがたは皆、キリスト・イエスにおいて一つである
マルコ・アントニオ・マルティネス神父
「……もはや、ユダヤ人もギリシヤ人もなく、奴隷も自由人もなく、男も女もない。あなたがたは皆、キリスト・イエスにあって一つだからである。(ガラテヤ人への手紙(口語訳) 3:28)」
二千年前に使徒パウロがガラテアの信徒に書き送ったことばは、今、私の大切な千葉寺教会の信徒についてもいえます。
15年ほど前にコロンバン会の神父さまたちは、特にフィリピン人の信徒のために英語のミサを始めました。その後、第4日曜日に日本人と外国から来ている兄弟姉妹のために国際ミサがはじまりました。私がこの千葉寺の共同体の責任者となってから5年目に入りました。コロンバン会の神父さま方がこの共同体に蒔いた種を大きく育てることは私の大切なつとめと考えています。
先月4月5日に特にこの種が次第に育ってきていることを体験することができました。日本人、フィリピン人、ラテンアメリカその他の地域から来ている兄弟姉妹が皆心を一つにして言葉、文化、国籍を超えて同じ御父に祈り、このミサを通して“カトリック(国際的)”教会を感じとることができました。そして、ミサの後では、何の区別もなく、みんなで聖堂、ホール、外回りの掃除を行いました。本当に自分たちの家をきれいにしている一つの家族を感じることができました。
東京大司教区の中で、千葉寺の共同体は特別な国際的な共同体です。日本人、フィリピン人、韓国人、スコットランド人、アルゼンチン人、ボリビア人、アメリカ人そしてメキシコ人などなど、使徒パウロの望みどおり、キリスト・イエスにおいて一つとなりました。
これは、なによりも復活されたキリストの私たちにとっての喜びの証しです。
神に感謝
「シャローム」2009年05月号掲載