家庭
マルコ・アントニオ・マルティネス神父
Rさんは中国で生まれ、香港で育ち、Iさんという日本人と結婚して、いま千葉に住んでいます。Rさんは昨年洗礼を受けて、先週茂原教会で行われた千葉中央宣教協力体の合同堅信式において堅信の秘跡を受けました。その感謝のしるしとしてガレットに一枚のカードを添えて教会に届けてくれました。
この戴いたカードを皆さんに紹介します。
Dear Father. Thank you for Giving me a Happy Home in Chibadera Church. R |
「神父さまへ――千葉寺教会の共同体を楽しい家庭として与えて下さったことに感謝します。」
Rさんにとって教会は家庭(HOME)です。家庭とは、建物とそこにある家具や道具だけではありません。家庭はそこに住んでいるみんなのことです。お父さん、お母さん、兄弟姉妹みんなを合わせて家庭なのです。
5年前に岡田大司教さまからこの千葉寺教会の主任司祭として任命を受けてから、この共同体を一つの家庭と思って指導してきました。でも、家庭は私ひとりでは作れません。そのために教会委員長、副委員長、委員会のすべてのメンバー、そして今年4月から共に働いている高木神父さまの力が必要です。ごミサのとき家庭としてキリストと共に御父を讃美するのです。ミサが終わって社会に戻るとき、教会としての家庭でいただいた力と光を証し出来るようにといつも祈っています。それがキリストの望みだからです。
「互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる。(ヨハネによる福音書(口語訳) 13:35)」
聖霊の光のうちに、これからもみんなで家庭の雰囲気を守りましょう。
神に感謝。
「シャローム」2010年10月号掲載