司祭評議会
マルコ・アントニオ・マルティネス神父
この千葉寺教会の信徒から何回も訊かれたことがあります。それは教区の司祭評議会とはどんなものですか、あるいは司牧評議会はどんな仕事をしているのですかというものです。
今回は司祭評議会について説明します。
教皇さまの任命を受けた司教さまは司教叙階式によって司教として聖霊の特別な導きをいただきます。司教さまの仕事は司牧的なものだけでなく、これに伴う様々な仕事があります。そして司教さまはこの与えられた使命をより良く果たすことができるように、カトリック教会は教会法典において司教を補佐するための司祭評議会を作るよう定めています。しかし司祭評議会の意見はあくまでも参考投票権であって、最終決定権は司教さまにあります。
カトリック新教会法典から、司祭評議会に関する箇所を抜粋します。確かにそこに書かれていることは特別な専門用語が使われているため聞き慣れないものかもしれません。でも是非読んでください。
東京教区では2年ごとに司祭評議会のメンバーが選ばれます。現在では16名のメンバーです。9名が選挙で選出、4名は司教さまによる任命、3名は職務上委嘱された方です。
司祭評議会は毎月第2の月曜日、午前10:30から12:00まで集まりを持ちます。その時、教区のすべての司祭についての現況、司牧的な活動の予定と反省がなされます。
評議会の司祭たちは役割ごとに三つのグループにわかれています。一つ目は司祭の月例会を準備するグループ。二つ目は年間の研修会と黙想会を準備するグループ、そしてもう一つは教区の22の宣教協力体の代表の司牧評議会に参加するグループです。この三つ目の司牧評議会のグループに私は属しています。次の11月のシャロームでこれについてお話します。
「シャローム」2011年10月号掲載